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by hirokan5501
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伝統を守る男たち ~鬼神社・裸参り~
以前から気になっていた「鬼神社(キジンジャ) しめなわ奉納裸参り」。
弘前市鬼沢(オニザワ)地区では毎年旧正月元旦に、男衆が鬼神社をはじめ地区内にある神社に裸参りをし、新しい年縄を奉納、五穀豊穣・家内安全を祈願する習わしがあります。350年以上も前の藩政時代から続く旧正月の伝統行事で、弘前市の無形民俗文化財にも指定されています
聞けばここにはある言い伝えが残るそう。鬼神社というだけあって、「鬼」にまつわる伝説
とか。さすが歴史の地です。
その昔、岩木山に棲んでいた鬼がこの地に水路を引き、村人たちを助けた伝説があり、それ以来村人たちはこの鬼を崇め「鬼沢」という地名や鬼を祀る「鬼神社」を建てたということです。農業神として古くから信仰を集めた由縁はここにあったわけですね
そのため、この地区の人たちは今でも節分の日に豆をまかない慣習があるとか。「鬼は外」ではなく、「鬼も内」・・・ここでは鬼が神様です
そんな背景があるこの地区で最も有名な行事が「裸参り」。なんだかとっても気になる響きにジッとはしていられず、この目で確めてきました!
舞台は弘前市鬼沢地区にある「鬼神社」。赤い鳥居が目印です。

あれ、「鬼」の字が・・・?! これは、角の無い優しい鬼だということを表しているのでしょうか?
旧正月にあたるこの日は1/26、前日の雪が嘘かのように晴れ。とは言ってもそこは真冬。厳しい寒さにもかかわらず、地域住民とそこに見物客も加わり、大勢で賑わっています。保育園児や小学校の児童、おじいちゃん・おばあちゃんまで参加して、地域総出の行事であることがうかがえます。

皆さん今か今かと待ちわびている様子


本殿には鬼が使用したという大きな鎌や鍬などの農機具が奉納されていて、鬼が神様ということを象徴するかのよう。
よ~く見ると、ここにも鬼が


さてさて、そうこうするうちに、気合十分の締め込み姿の男衆が集結
今年は若者から元気のいい壮年者まで、27人の参加。裸参りに先立ち、いよいよ水垢離開始となります。
登山囃子の響く中、鬼神社の境内に置かれた満々と冷水が張られた樽に、代わる代わる男衆が浸かり、心身を清めます。


勢いよく飛び込んでは気合いの大声を出したり、歯をくいしばったりして必死に冷たさに耐えています。表情一つ変えないベテランもいますが、中にはお湯にでも浸かっているかのような笑みを浮かべる人も。(冷たすぎて、もう笑うしかないといった状況でしょうか?)見守る人や児童からは「がんばれ~!」と声援を送られ、この声に後押しされるかのように、何度も水垢離を繰り返します。それはもう肌が赤くなり寒さが感じられなくなる程だそう。
男衆はこの後、相撲のまわしに締め直し年縄を担いで神社を出発。餅や野菜などの供物も加わり、登山囃子に合わせて「サイギ、サイギ」と唱えながら町内をゆっくりと練り歩き、神社や祠に奉納し五穀豊穣・家内安全を祈願しました。



沿道には地域住民や園児、児童、シャッターチャンスを逃がすまいとカメラを構えている観光客など、大勢の見物客が拍手や歓声で見送っていました。
こんなふうに郷土の伝統行事に親しめるって良いなと思いながら見守りました・・・。
今回は弘前に根付いた「伝統」の一つをご紹介しました。
改めて、世代を越えて受け継がれてきたことの素晴らしさを感じ、裸参りを守り続けてきた地域住民の手によって支えられているのだと、弘前市民として誇らしく思いました。この伝統を一人でも多くの人に知ってもらうことが、私たちにできる身近な事なのかもしれません。
他にも、多くの伝統に触れられるのも弘前の特徴。
目を向ける機会が少ない、そんな珍しい行事にもぜひご注目ください
【H・T・G】
弘前市鬼沢(オニザワ)地区では毎年旧正月元旦に、男衆が鬼神社をはじめ地区内にある神社に裸参りをし、新しい年縄を奉納、五穀豊穣・家内安全を祈願する習わしがあります。350年以上も前の藩政時代から続く旧正月の伝統行事で、弘前市の無形民俗文化財にも指定されています

聞けばここにはある言い伝えが残るそう。鬼神社というだけあって、「鬼」にまつわる伝説

その昔、岩木山に棲んでいた鬼がこの地に水路を引き、村人たちを助けた伝説があり、それ以来村人たちはこの鬼を崇め「鬼沢」という地名や鬼を祀る「鬼神社」を建てたということです。農業神として古くから信仰を集めた由縁はここにあったわけですね

そのため、この地区の人たちは今でも節分の日に豆をまかない慣習があるとか。「鬼は外」ではなく、「鬼も内」・・・ここでは鬼が神様です

そんな背景があるこの地区で最も有名な行事が「裸参り」。なんだかとっても気になる響きにジッとはしていられず、この目で確めてきました!
舞台は弘前市鬼沢地区にある「鬼神社」。赤い鳥居が目印です。

あれ、「鬼」の字が・・・?! これは、角の無い優しい鬼だということを表しているのでしょうか?
旧正月にあたるこの日は1/26、前日の雪が嘘かのように晴れ。とは言ってもそこは真冬。厳しい寒さにもかかわらず、地域住民とそこに見物客も加わり、大勢で賑わっています。保育園児や小学校の児童、おじいちゃん・おばあちゃんまで参加して、地域総出の行事であることがうかがえます。







さてさて、そうこうするうちに、気合十分の締め込み姿の男衆が集結

登山囃子の響く中、鬼神社の境内に置かれた満々と冷水が張られた樽に、代わる代わる男衆が浸かり、心身を清めます。


勢いよく飛び込んでは気合いの大声を出したり、歯をくいしばったりして必死に冷たさに耐えています。表情一つ変えないベテランもいますが、中にはお湯にでも浸かっているかのような笑みを浮かべる人も。(冷たすぎて、もう笑うしかないといった状況でしょうか?)見守る人や児童からは「がんばれ~!」と声援を送られ、この声に後押しされるかのように、何度も水垢離を繰り返します。それはもう肌が赤くなり寒さが感じられなくなる程だそう。
男衆はこの後、相撲のまわしに締め直し年縄を担いで神社を出発。餅や野菜などの供物も加わり、登山囃子に合わせて「サイギ、サイギ」と唱えながら町内をゆっくりと練り歩き、神社や祠に奉納し五穀豊穣・家内安全を祈願しました。



沿道には地域住民や園児、児童、シャッターチャンスを逃がすまいとカメラを構えている観光客など、大勢の見物客が拍手や歓声で見送っていました。
こんなふうに郷土の伝統行事に親しめるって良いなと思いながら見守りました・・・。
今回は弘前に根付いた「伝統」の一つをご紹介しました。
改めて、世代を越えて受け継がれてきたことの素晴らしさを感じ、裸参りを守り続けてきた地域住民の手によって支えられているのだと、弘前市民として誇らしく思いました。この伝統を一人でも多くの人に知ってもらうことが、私たちにできる身近な事なのかもしれません。
他にも、多くの伝統に触れられるのも弘前の特徴。
目を向ける機会が少ない、そんな珍しい行事にもぜひご注目ください

【H・T・G】
by hirokan5501
| 2009-01-30 13:42
| 雪まつり・冬
|
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